いのちと健康センター(2022/06/01 No.172)
自治労連 総務省交渉
壊れるまで働かせるのか 職員のいのち、健康を守るのは当局の責任
長時間労働解消について
組合 働き方の問題では、この2年間、自治体職場では過労死ラインを超える長時間労働が常態化している。 労働基準法第33条では、「災害等による臨時の必要がある場合は36協定を超える働き方ができる」となっているが、2年間にも及ぶような働き方が果たして臨時と言えるのでしょうか。職場では、これだけ頑張っているにもかかわらず、それに応えてもらっていない、という思いが強い。 現場で働く仲間の思いに応えた、具体的な回答をお願いしたい。
総務省 新型コロナウイルス感染症への対応が求められる中で、長時間労働を余儀なくされる職員に対して、医師による面接指導の適切な実施や時間外勤務縮減に向けた適切な対策などの取り組みがより一層重要になってくると認識している。
総務省としては、地方公共団体における時間外勤務の上限規制及び健康確保措置の実効的な運用に向けて、本年1月及び2月に改めて通知を発出している。調査結果からは、上限時間を超える時間外勤務を行い、長時間労働を余儀なくされた職員が生じていた状況が明らかとなっている。
調査の中で面接指導の対象となる職員が業務多忙で面接時間を確保できないといった状況が生じていたことが明らかとなっています。
詳細はホームページ https://www.soumu.go.jp/main_content/000802960.pdf
自治労連の調査では過労死寸前
組合 我々が行った調査で、回答があったすべての自治体に「過労死ライン」を超える時間外労働の実態があった。とりわけ、都道府県や政令市では、最高時間外労働時間が月298時間、平均時間外労働時間が128時間に達する月さえあった。すでに自治体職員の疲弊は限界に達している。いつどこで「過労死」が発生してもおかしくない。直ちに自治体に対して、長時間労働の実態を把握し、安全配慮の徹底と過労死等防止対策に対する対応を行うよう、あらためて要請する。職員のいのち、健康を守る責任は当局にある。
「安全は、急がず焦らず怠らず」
全国安全週間7月1日~/6月は準備期間
★今年で95回目を迎える全国安全週間。最近では、就業人口の高齢化による高年齢労働者の労働災害や、転倒や腰痛といった、労働者の作業行動に起因する労働災害が顕著に増加しているようです。
★労働災害全体の件数が再び増加に転じており、死亡災害も2021年は増加に転じるなど予断を許さない状況のようです。
★労働災害を減少させるために、事業主、労働組合・労働者双方が労働災害防止のための基本ルールを徹底すること、またこうした内容を遵守・実行するための時間的・人員的に余裕を持った業務体制を築くことが重要です。
★今年の全国安全週間のスローガンは「安全は急がず焦らず怠らず」です。厚生労働省では6月1日(水)から30日(木)までを準備期間として、安全広報資料等の作成・配布、安全パトロールの実施、労働安全に関する講習会の開催など、さまざまな取組を実施しするとしています。
★7月の安全週間に合わせて、あなたの職場に安全衛生委員会メンバーが巡視します。職場→→環境で改善して欲しい所があれば気軽に声をかけてください。
★職場巡視で、これまでも、ロッカーの配置や空調の改善、作業スペースの改善などにつなげています。
保健所&応援職員アンケート
保健所部会ニュースより転載
市職労保健福祉部会が取り組んだアンケートに、アシスト(保健所)74人、応援職員66人、合計141人のみなさんから回答をいただいました。
★1月から3月にかけても、コロナ第6波の影響で、25%の方が80時間以上の残業を余儀なくされていました。また、年休の取得も、39%の方が10日以下で、5日未満の方が10%近くも。また退職を考えたことがある方が17%もあるなど激烈な勤務状態がうかがわれます。
「倦怠感、頭痛、胃痛、睡眠障害、生理不順、イライラや集中力の低下、やる気が出ない」等の症状があり心身の健康が心配な職員も何人もいます。
休日出勤の取り扱いについて
【保健所】
●休めないで休日出勤をしているのに、振り替えが取れるわけがない。●原則振替を考え直してほしい。●本来業務以外は原則手当にしてほしい。●振替か手当か選べるようにしてほしい。など多くの声が寄せられました。
【応援職員】
●振替必須で、年休は消化できないで流してしまう、休日出勤は無償の出勤となりやるせない。●振替することで残業が増えて体調が悪い。●通常業務への影響や、生活面を考えると、手当も選択できるようにしてほしい。
つぶやき
ウソつきは政治を歪める…
反省を知らない安倍晋三元首相。殆ど役立たずのアベノマスクは、国民の税金260億円以上も使って、中国などで作り、国民に2枚づつ配った。安倍利権に群がる商社などが、いったいどれだけ儲けたか▼倉庫保管料の浪費を続け、7月には有効期限切れ。廃棄料もいる。廃棄するくらいなら希望者に、と、5億円以上の税金がさらに使われて宅配。廃棄寸前のマスクが我が家に100枚届いた。さてどう使うか?▼森友・加計学園、桜を見る会と、安倍元首相のウソ答弁から公文書改ざんが始まり、職員を死に追いやった、死の元凶は安倍元首相。ウソ付きには責任とらせて実刑せにゃいかんよ▼政府の新型コロナウイルス対応を検証する有識者会議が、5月11日初会合を開いた。司令塔機能の強化や行動制限の在り方、地域医療体制の確保策などを議論し、6月をめどに岸田首相に答申するらしい▼小中学校の一斉休校や世界と比べて低いPCR検査数、ワクチン接種での重篤者数・死亡者数など科学的な立場から検証してもらいたい。検証・反省なしに有効な対策は打てない▼ウソで政治は歪めらる、戦争もウソで国民を騙して始める。情報操作だ。ウソをついた者勝ちにしてはならない▼ウソ付きプーチンがウクライナ侵略を始めた。首相時代、プーチンとの親密さを誇った安倍晋三は「核共有せよ」と叫ぶ。どちらも許せん。(N生)