いのちと健康センター(2021/09/01 No.163)

九州セミナー史上初 オンライン開催

 昨年、コロナ禍で開催を延期していた「九州セミナーin北九州」は、10月9日(土)10日(日)の2日間、セミナー史上初めてのオンライン(Web・ユーチューブ)開催されます。
 COVID-19で働き方が大きく変わっています。全国の職場の実情や活動経験を学んで、私達の働き方改善に役立てましょう。みなさんの参加をお待ちしています。

第31回 人間らしく働くための九州セミナーin北九州

コロナ禍と働く人々の健康権
 10月9日(土) 13:00~17:30
記念講演① 「ジェンダー視点で見るコロナ禍における労働法の課題」
 講師 浅倉むつ子早稲田大学名誉教授
パネルディスカッション①
 コロナ禍の働かされ方・働き方の変化
特別企画 アスベスト問題はこれからだ

 10月10日(日) 8:50~12:30
記念講演②
 「パンデミックを生きる指針・歴史
 研究のアプローチ」
 講師/藤原辰史京都大学准教授
パネルディスカッション②
 エッセンシャルワーカーの働き方と対策

 【参加登録】は
 人間らしく働くための九州セミナーホームページ http://kyusemi.jp

医療・保健所・公衆衛生の充実を

新型コロナ感染者急増を受け自治労連の緊急記者会見

 新型コロナウイルス1日の感染者は全国で2万5千人を超えました。 政府は「中等症患者の入院は原則自宅療養」とする方針を発表。治療を受けられず自宅死する痛ましい事態が東京を中心に急増しています。
 自治労連は「住民のいのちとくらしを守りきりたい! 待ったなし!医療・保健所・公衆衛生の拡充!」を掲げて緊急記者会見を行いました。
 この会見には読売や朝日、北海道新聞などの新聞社とNHKや日テレなどのテレビ局計10 社が参加し、自治労連からは長坂・高柳両副委員長や石川書記長らが出席しました。

1年半以上も続く長時間労働

 医療・公衆衛生の現場は、1年半近く長時間過密労働を強いられている。現場の労働者がどういう状況に置かれているか伝えたい。
住民の保健師や医療従事者の増員等を求める声や、保健所や病院を拡充し医療体制の充実、保健所などの公務員削減政策の誤り、自己責任を基本とする菅政権の医療や社会保障政策の転換を求める声が広がっている。

休日返上で全員対応、過労死寸前

 東京の保健師の声は、「年末年始の第3波に比べべらぼうに陽性者が増え、毎日120 件の疫学調査をしている。これまで1人に1時間掛けていた疫学調査を15分で切り上げないと対応できない。保健相談所から保健所にコロナ応援に行くことが増え超勤続きだ。新人まで駆り出され3連休も保健師ほぼ全員が出勤し対応した。代休は取れず休日給支給となり出勤をほぼ強制される。36協定特別条項の80 時間を超えているが代休を申請する時間すらない。保健所事務や保健師の過労死も目の前だ」。

今のやり方では命を守れない

 現場は既に限界である。さらに患者が増えていくことを考えると医療従事者や保健師の個人的な責任感や使命感ではもはや対処できない。政府が感染症の基本的な対策を怠たり引き起こした人災で、本来あってはならない患者の命の選別をしなければならなくなる。ワクチン接種や10万円の給付金の時もそうだったが、現場に相談もなく突然方針が出され現場を大混乱させ、感染対策をより困難にしている。政府は現場の声を聴き方針を転換することが必要だ。

つぶやき

オリ・パラを考える

 オリンピッは、誘致の段階から大金(賄賂)が動いた。安倍前首相は復興五輪と銘打ち「原発事故は完全にアンダーコントローされている」と、真っ赤なうそで始めた。コロナの世界的パンデミックが発生、2年延期が望まれたが「自身の任期中開催」と、1年延期で押し切った。森前組織委員長の女性蔑視発言や数々の不祥事もあった▼国民の8割はコロナの感染拡大を心配し中止や延期を求めた。しかし、IOCバッハ会長は1300億円の放映権料欲しさに、菅首相は目前の総選挙を有利にしたくて国民の声を無視してオリンピックは開催された▼選手や関係者は「バブル方式で守られている」とするのもウソ、バブルの中で陽性者が500人を超えた。バッハ会長らは特別扱いで広島訪問や銀座ブラブラ。無観客とは言え世界最大のスポーツ祭典オリンピックが始まると多くの国民は世界最高のパホーマンスに感動し、人流は増えた。国民に間違ったメッセージを発信したのだ。そして、感染の爆発的拡大▼メイン会場の建設計画の破棄変更やずさんな業務委託。開会直前には式典の演出者たちの不適切な選考も発覚、解任。関係者の弁当13万食廃棄…、経費の節減を謳いながら3兆円超と史上最高の出費。ここでもウソ▼オリ・パラの強行で感染を制御不能状態にし国民の命をも貶めた。これらの検証が必要だ。長野オリンピックでは記録を焼却、検証させなかった。記録の消去や改ざんは許されない。(N生)