北九の仲間(2022/5/16 No.1338)

今月号の記事

連載記事

雇用と権利を守り 大幅賃上げ実現を

 5月1日、あさの汐風公園で第93回北九州統一メーデー集会が450人の参加で開催されました。
 開会あいさつでは、「ロシア・プーチン政権のウクライナ侵略、住民への残虐行為は許せない、国際世論で残虐な侵略を止めるため全力を尽くそう」と呼びかけ「ウクライナ侵略報道に自公与党や維新の会の、『核共有』や『敵基地攻撃能力保有』は、果てしない軍拡につながる。今こそ平和憲法を守ろう」と訴え集会が始まりました。

職員の実態を訴え

 市職労からは、真島書記次長が「新型コロナウイルスへの対応も3年目に入りました。この間、市の職員は保健所のみならず、給付金や事業者への支援、ワクチン接種等の各種業務で奮闘してきました。
 なかでも、患者調査や入院調整などを行っている新型コロナ感染症医療対策課では、感染の波が来るたびに職員が対応に追われ厳しい働き方をしいられてきました。発生数に応じて、各区の保健師や全庁から応援体制が組まれますが、第6波ではこの応援体制が長期間継続し、また年度末・年度初めと重なり応援職員を出している職場も厳しい状況となっています。
 組合では4月にアシスト各課や応援職員のアンケートに取り組みました。『倦怠感、頭痛、胃痛、睡眠障害、生理不順、イライラや集中力の低下、やる気が出ない』等、心身の健康が心配な職員が何人もいます。また、応援の職員からは『ギリギリの人数の中から応援職員を出すのは厳しい。本来業務が回らない』と悲痛な声が寄せられています。

健康で働きたい

 市職労も加入する自治労連では、今春闘の中で『過労死ラインを超えるような公務員の働き方をなくすことを求める』署名に取り組んでいます。市の職員はずっと削減されています。それは市民生活を守る人を減らすという事です。皆さんとご一緒に市職労は職員の健康と命を守るため今後も取り組んでいきたいと思います」と訴えました。

 4月から食料品や生活関連品が次々と値上がりしています。私たちの給料は、ほとんど上がっていません。では企業は、新型コロナで儲けてないのか、そんなことはありません。資本金10億円以上の内部留保は、コロナ禍でも7兆円増え466兆円と上がり続けています。
 メーデー集会は、「大幅賃上げ」や政治の転換を実現させる決意を固め合う場として成功裏に終える事が出来ました。

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先輩保育士と あそぼう! かたろう!

 4月14日に、小倉中央市民センターで、新規採用保育士を対象に「先輩保育士と遊ぼう語ろう会」を行い、新採3名、2年目の保育士2名が参加。先輩方と一緒に「わらべうた遊び」や、「体操」(目指せチャンピオン、ちょっとだけ体操)を楽しみました。
 そして、フェルトの指人形を使って「二羽の小鳥」をやってみました。さて、職場で披露できたでしょうか? 
 その後、保育所部会が取り組んできたこと、勝ち取ってきたこと、全国的に公立保育所が減らされている中で、北九が残っているのは組合が公立保育所の必要性を訴え続けてきたからこそであり、加入し一緒に参加してもらうと大きな力になることも伝えました。

先輩の体験談を参考に

 休憩後、先輩とのトークタイム。2グループに分かれて「今、感じていること困っている事」を出してもらい先輩方がアドバイスをしていきました。先輩の工夫や体験談にうなずいたり、聞き入ったり「すごく貴重な話を聞き、とてもためになった。」との声がありました。
 5月27日(金)には、門司・小倉地区の保育所を対象に、新採歓迎の会を開く予定です。
他地区は6月を予定していますので、あらためてご案内します。

体を動かすと緊張もほぐれます

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5・3憲法集会 戦争の足音が聞こえませんか?

猿田 佐世氏

 5月3日ムーヴで立教大学講師・沖縄国際大学特別研究員で弁護士の猿田佐世さんを講師にお迎えして憲法集会が開催されました。
 今年は、2月からのロシア・プーチン政権のウクライナ侵略に、自公政権と維新の会は、「核共有」や「敵基地攻撃能力」など持ち出し、平和憲法改悪へも前のめりになっています。
 憲法集会には、350人が参加し、戦争させない国際世論をつくるためにも平和憲法の重要性を学びました。

ウクライナ紛争からの教訓

 猿田さんは、ウクライナ侵攻を経て「日本の外交はどうあるべきか」を分かりやすくお話しされました。
 ロシアのウクライナ侵攻は、一度大国が戦争を決意したら、何をしても止まらない可能性がある。とにかく重要なのは、戦争させない環境づくり。核を含めた世界規模での軍縮をリードしなければならないが、自民党はウクライナ危機で4月21日に安保調査会で提言。その中身は、敵基地攻撃能力を「反撃能力」に名称変更し、「指揮統制機能等」を攻撃目標に追加。防衛費を対GDP比2%以上を念頭に、5年以内に防衛力強化のため必要な予算達成を目指すなどで、それで安全になるのか。

日本がすべきことは

 安倍元首相は、「台湾有事は日本有事であり日米同盟の有事」と言っていたが、「台湾を防衛する」ことは、「中国と戦争」を意味し、日本が甚大な被害を受ける。中国は台湾統一の圧力を強めているが、米国も台湾への武器供与で不信と敵意で小さな衝突が大きな戦争に拡大の可能性がある。
 戦争させない環境づくり、「米中に自制を求める」視点が欠落している。
 今回のウクライナ侵攻を受け日本は、軍事論は盛り上がるが対立緩和のため外交で何をすべきか聞こえない。戦争を起こさせない環境づくりが重要で、核を含めた軍縮を世界レベルで働きかけ続けること、これを忘れては根本を見失うとまとめられました。

熱心に講演を聴く参加者

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コロナ支援村

 新型コロナウイルスなどで生活に困っている市民を支援する「第3回食糧支援とコロナ・困りごと・支援村」が4月16日小倉北区の真鶴会館で開催されました。
 主催は、「NPO法人労働相談センター・雇用アクション福岡」で地区労連からも10人が参加し、支援の取り組みをしました。
 10時から16時までの取り組みで、午前は40人を超える人が来訪し、午後は30人弱が食糧支援や相談などに訪れました。
 生活・労働・法律相談には、10人ほどが深刻な状況を訴え、何か手立てがないかと相談されていました。
 食糧支援では、「助かります。炊き出しで聞いてきたけど次回はいつ頃ですか」と感謝とともに期待の声もあり、まだまだ支援村の必要性を強く感じました。
 引き続きこうした活動に協力をする予定です。みなさんのご協力をお願いします。

密にならないように間隔を開けてます

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キタぶら 北九州ぶらり散歩

平和のまちミュージアム

 4月19日「平和のまちミュージアム」が開館しました。
 戦前~戦中~戦後の北九州市の人々の暮らしを中心に、写真や実物がわかりやすい解説で展示されています。
 当時を知る人の証言VTRや、8月8日の八幡大空襲から、9日原子爆弾を載せた米軍機が小倉の空を飛来する様子を360度シアターで体現することができます。 
 現在の市役所から木町にかけて、福岡ドーム約8個分の広大な兵器工場「小倉陸軍造兵廠」がありました。現在残っているのは、西小倉小学校の塀の一部だけだそうです。
 兵器工場があったため、小倉は長崎に落とされた原子爆弾の第一目標とされました。原爆が落とされた時刻で止まった時計(レプリカ)が展示されています。
 77年間日本は戦争をしていません。今後もしない努力を続けなければ、平和な日常は一瞬で崩れていきます。
 これまでも埋蔵文化財センターに戦時資料展示コーナーがありました。新しく施設が出来たことで、多くの方が訪れるきっかけとなればいいなと思いました。

平和のまちミュージアム
8月8日の八幡の空襲の時に花尾国民学校
(現花尾中学校)に落とされた
不発弾といわれている

11時2分で止まった時計

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お知らせ

ー5月ー
●18日(水)18時~ZOOM
【ROUAN塾 第2課】
テーマ「職場におけるハラスメント対策」
●25日(水)18時30分~
【青年組合員歓迎会】
市職労本部書記局
●29日(日)13時~16時
【九州ブロック労働学校】
「ジェンダー平等社会実現と自治体労働者の役割」(仮題)
講師 西 芳紀氏(自治労連中央執行委員)市職労書記局等にてオンライン参加
ー6月ー
●11日(土)午前 ZOOM
【ROUAN塾 第3課】
テーマ「ジェンダーと労働」

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