フレデリックの文化ガイド(2022/3)

 季節は明るい春がすぐそこに。しかし、世界情勢は暗く不安です。戦争映画ではなく、現実の戦争。コロナ禍ともども、一日も早い収束を願うばかりです。

*イチオシ・シネマ*

 今月も米アカデミー賞ノミネート作品から。25日からシネプレックスでケネス・ブラナー監督が自身の幼少期を描いた「ベルファスト」が公開!北アイルランド紛争下の家族の物語…今月のイチオシです。「ナイトメア・アリー」(和訳すると〈悪夢の小路〉)もシネコンで封切。怪しく美しい迷宮の世界へ!
 さらに、世界で今、最も旬な映画監督、濱口竜介が、『ドライブ・マイ・カー』の前に撮ったオムニバス映画「偶然と想像」も25日からシネプレで。
 さて、小倉昭和館も頑張っています。〝1〟では、《テアトル・クラシックACT・1》として「巴里のアメリカ人」等6本を週替わりで2本ずつ上映(料金は1本ずつ)。〝2〟では新作韓国映画2本立を上映中。ホン・サンス監督の「逃げた女」が観たかったので、ありがたや。26日からはムーミンの原作者の若き日を描いた「TOVE/トーベ」とダーク・ファンタジーとなったピノキオ物語「ほんとうのピノッキオ」の2本立て。詳細は昭和館HPでどうぞ。

*映画サークル情報*

 今月は19年のフランス映画「レ・ミゼラブル」。この年のカンヌ国際映画祭であの『パラサイト半地下の家族』と最高賞を争い、審査員賞に輝いた社会派エンタテイメント作品です。ユゴーの「レ・ミゼラブル」の舞台モンフェルメイユは、犯罪多発地帯。そこで何が起きたのか?
20日(日)10時 小倉昭和館
21日(月)19時 小倉昭和館
23日(水)14時戸畑市民会館
         中ホール

北九の仲間(2022/3/15 No.1336) へ